症例紹介【急性腰痛】
急性腰痛で、朝の起き上がり時に右の腰からでん部に痛みが走る患者様の症例を紹介していきます。
【安佐南区相田にお住いのH.Oさま】69歳 男性
痛みのいきさつ
患者様ご自身では痛くなった原因ははっきり分からない。
お仕事が車での送迎のため、座席の位置が高いバンへの乗り降り時に右足を引っかけることで、右腰~右でん部に負担がかかり痛みが出ていると思われる。
施術の経過
来院日の朝に、ベッドから起き上がるがいつもとちがう感じがした。
ベッドからの起き上がり方によって右腰に痛みが出る。
左ななめ前に前かがみになると、右腰~右でん部にかけて痛む。
1回目(8/8):
右でん部の痛みにかかわる大殿筋と、右腰にかかわる多裂筋(脊柱筋群)を中心に筋肉のマッサージを行った。
施術の前と後で体の動きを比較してみた。
<施術前と後の前かがみ>
施術前は指先から床までが30センチほど空いて腰に痛みがあった。
施術後は指先から床までが5センチほどになり、腰の痛みも無くなった。
<施術前と後の後ろ反らし>
後に反らすのは少し可動域が広がった。
2回目(8/11):
用心のためにコルセットをして仕事をしたが、痛みなく仕事を終えることができた。
<施術前の動き>
施術の後に2~3日おくと血流がさらに良くなるので、動きや痛みは初回の施術の後よりも改善していきます。
前回の施術の後よりも可動域がさらに広がって、動きも早くなり痛みも無くなっています。
*施術効果には個人差があります
今後の施術
急性の腰痛は施術を早くすると治りも早くなります。
症状のもっと強いぎっくり腰の場合でもその日から施術した方が長引きません。
急性の腰痛やぎっくり腰などはもともと腰の筋肉が硬くて血流が悪くなっている状態で何らかの負荷がかかった時に起こります。
よく、炎症が起きてるので何もしない方が良いなどという声もききますが、それは受傷している一部分で、その場所は動きや運動検査や触診ですぐに分かります。
大事なのは受傷した周りの筋肉が硬くなっていることです。
周りの筋肉が硬いと血流がとても悪いので治癒が進まず、治る時間もかなりかかります。そこで受傷した部分には刺激を加えずに、その周辺の筋肉の血流を施術で良くすることで、急性の腰痛を無理なく改善していきます。
施術のポイント
腰痛は主に、中腰の姿勢や体を前かがみから起こす動作で痛めます。
腰痛と聞くと腰回りの筋肉が悪い。つまり腰から背中にかけての脊柱筋群に負担がかかって悪くなっていると考えがちです。
しかし先ほどの中腰の姿勢や、体を前かがみから起こす姿勢は、でん部のお尻の筋肉もしっかり使っています。
という事は腰の筋肉だけを使うのではなく、でん部(お尻)の筋肉も使ってるので腰を痛める時は、でん部(お尻)の筋肉も硬く血流が悪くなっているのです。
この度の症例でも同じで、施術対象の主な原因筋肉は大殿筋、多裂筋でした。
施術前の運動検査での予想した筋肉は大殿筋と予測しましたが、実際の施術中の筋肉の触診では右の腰の多裂筋という筋肉が左と比べてもかなり硬くなっていました。
このように、まずは施術前の運動検査で痛みの原因筋肉を予想して、実際の施術中の筋肉の触診で硬い筋肉を探していき、予想した筋肉と照らし合わせていきます。
そして途中で運動検査をして、さっき痛かった動きが出来るようになっているか原因筋肉の答え合わせをしていきます。
主な原因の筋肉は・・・
大殿筋
多裂筋
*その他の関連した筋肉・・・
大腿四頭筋、腓腹筋、ヒラメ筋~中腰の時に足でふんばる筋肉。
同時に大殿筋も使ってふんばる。
中殿筋~大殿筋が硬い時は中殿筋も硬い時が多い。
前かがみでも前後の動きは大殿筋メインで使うが、斜め前の前かがみだと中殿筋もしっかりと使うようになる。
また、中殿筋は腰の横(腸肋筋)が痛い場合に同時に原因筋肉になっている場合が多い。
脊柱筋群~腰の筋肉は首までつながり、同時に使うので全体的に硬く血流が悪くなる場合が多い。
腰と言っても、でん部が痛い、腰の真ん中が痛い、片側の腰の横が痛い、でん部の横から太ももまで痛い、など症状も人によって違ってきます。
それぞれの症状によって痛めている筋肉もちがいます。
なので、最初からこの筋肉が悪いと決めてかからずに、患者さまからしっかりと話を聞くことが大切です。
痛めた時の状況だけではなく、日々の仕事や趣味での身体の使い方。飲酒、睡眠、しいてはストレスなども関わってきます。
中には高校時代の部活動で痛めた筋肉(いわゆる古傷)がずっと残っている場合もあります。
ですので、いろいろな方面から原因となる筋肉を探って行くことが大切です。
*筋徒手療法および筋触察法を用いた、当院の見解になります。