症例紹介【膝(裏)の痛み】
歩くと膝裏が痛く、しゃがみ込みや正座が出来なかった患者様の症例を紹介していきます。
【南区松川町にお住いのI.Sさま】61歳 女性
痛みのいきさつ
ふだんから歩くことが多くて、1日平均6千~1万歩は歩いていた。
ゴルフのコースも月に2~5回行き、膝が痛いときは痛み止め薬を飲んでコースに出ていた。
昨年秋より右膝が痛くなりしばらくすると落ち着く。
今年2月からまた同じ右膝が痛くなる。
膝のヒアルロン酸注射を5回ほど行い、現在リハビリ中。
右膝が痛くなって約4カ月。
ホームページを見て来院される。
施術の経過
当院来院時は、歩くと膝裏の痛みがあり、ひどい時は痛み止めの薬を飲んでゴルフコースをまわられていた。
初診の検査でも最後までしゃがみ込みが出来ない状態だったが、施術後には少し痛みが残るものの、最後までしゃがめるようになった。
早期に症状や可動域が改善した理由として、もともと1日の平均歩行数も6千歩以上あり、ゴルフもされて運動量が比較的多いために、血液循環が良い状態だったと考えられる。
それに加えて、血流悪化の原因となる糖尿病等も無かったことから、施術により痛みの原因筋肉の血流が早く良くなって症状が改善したと思われる。
初診(R7,6/9):
<施術前の動き>
歩くと膝裏に痛みがあり、しゃがみ込みや正座ができない状態。
<施術後の動き>
痛みの原因となっている膝まわりの筋肉を施術して血流を改善させた。
少し痛みは残っているものの施術後はしゃがみ込みが出来るようになった。
2回目(6/16):
6/11に痛み止め薬を飲んでゴルフコースに出た。ゴルフ中は痛み無し。
正坐して右に体重をかけると右膝裏と膝の内側が痛い。
<施術前の動き>
しゃがみ込みは最後まで曲がらずやや浮く感じ。
体重をかけると膝の内側が少し痛む。
<施術後の動き>
施術後は最後まで曲げることができて、痛みも無くなった。
3回目(6/24):
痛み止め薬を飲まずにゴルフに行った。
右膝裏が少し気になったが、強い痛みは出なかった。
来院時、しゃがみ込みは問題なく出来て、右太もも前がつっ張って、膝裏がつまる感じ。
痛みは無い。
4回目(6/30):
6/28に痛み止め飲まずにゴルフに出る。
膝の痛みは無いが内側が少しだるい感じ。
来院時、しゃがみ込みは右ひざが少し気になるくらいで痛みはない。
ゴルフでの歩きやしゃがみ込み・日常生活では痛みが無く問題なく動けている。
5・6回目(7/15~):
その後もふくろはぎなどにこわ張りが出る時はあるが、ゴルフや日常生活で痛みが出ることはなく、支障なく過ごせている。
*施術効果には個人差があります
今後の施術
もともとの全体の血流が良好だったために早期に膝の症状が改善した。
ただ3年前にも左膝を痛められていることもあり、歩きすぎや疲労などにより膝の筋肉が再度硬くなり、血流が悪くなって又痛むことも考えられる。
定期的に膝に関係する筋肉の血流を良くして、また膝に痛みが出てこないよう良い状態を維持していきたい。
施術のポイント
膝の痛みを伴う屈曲制限(しゃがみ込みが出来ない状態)で一番の原因となりやすい筋肉は”腓腹筋内側頭”だと認識している。
今回もそれに従って主な痛み発現筋を”腓腹筋内側頭”として施術した。
またニ次的に膝の痛みに関わっている筋肉として”膝窩筋、腓腹筋外側頭、ヒラメ筋、大腿四頭筋、半腱・半膜様筋、大腿二頭筋、縫工筋、中殿筋”なども施術して周囲の血流も改善していった。
痛み発現筋のみの施術ではなく、運動にかかわる周辺の筋肉も施術して血流を良くすることは、痛みの出ない良い状態を持続し継続させるためには非常に重要である。
主な原因の筋肉は・・・
腓腹筋内側頭
*その他の関連した筋肉・・・
膝を曲げる筋肉
(膝窩筋、半腱・半膜様筋、大腿二頭筋など)
膝を伸ばす筋肉
(大腿四頭筋など)
その他周辺の筋肉
(ヒラメ筋、縫工筋、中殿筋など)
腓腹筋内側頭が主な原因の時は、しゃがみ込み動作の最終可動域あたりで膝裏内側あたりに痛みが出て、最後までしゃがめないことが多い。
半膜様筋が関与していることもある。
膝裏~外側に痛みが出る場合は大腿二頭筋短頭や外側広筋が原因のことが多い。
またしゃがみ込みの動作は、膝関節の動きがメインのように見えるが、足関節の動きや可動域もかなり関与している。
足関節が十分に背屈できないとしゃがみ込みがスムーズに行えなかったり、可動域制限がでてきて最後までしゃがめないことが多い。
足関節の可動域制限でしゃがみ込みが出来ない場合は、まずは足関節の可動域を正常に戻すことが先になる。
その場合は、足関節背屈時の伸長筋(ヒラメ筋、腓腹筋)、収縮筋(長趾伸筋、前脛骨筋、長母指伸筋)などの施術で筋肉の伸長域、短縮域を正常に戻していき、足関節の可動域を改善していく。
その結果しゃがみ込み動作がスムーズにいくようになる。
さらに、しゃがみ込みの中間域(膝関節約90度)での膝前面の痛みは、大腿四頭筋の過収縮による血流悪化から来るものが多い。
その時の膝の痛みが内側だとしても、内側広筋だけでなく、外側広筋、中間広筋も施術対象とするべきである。
たまに、膝の内側のいわゆる鵞足あたりが浮腫んでじっとしていても痛い場合がある。
その場合は、鵞足を形成する筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の過収縮からくる血流悪化が原因で、浮腫んでジンジン痛むことが多い。
鵞足の部分は縫工筋の筋腹が多いので、縫工筋を主に施術して改善を目指す。
*筋徒手療法および筋触察法を用いた、当院の見解になります。